キントーンでアプリを作るのは簡単?
キントーンはサイボウズ社の業務改善プラットフォームというけれど、利用者の業務は多岐にわたるので「使いやすいアプリを作る」となると、今までに使ったことの無い機能を使うことも必要になりします。例えば販売管理系のアプリで見積請求業務に関するアプリ、お客様の相談管理アプリとかをたくさん作っていると、突然、全く畑の違うアプリを作ろうとすると、本当に基本的なことでも「できるの?」「どうやるの?」ってなります。
いつも表形式のアプリを使っている自分は、あるお客さんからの要望で「施設管理の利用管理アプリを作りたい」と要望をお伺いして「カレンダ表示はどうやれば?」とかになります。また、施設なので「広く利用状況を公開したい」となると「サイボウズライセンスの無い人にインターネットは公開できるの?」とかになります(未熟者です)。
実際はググったり、キントーンのコミュニティへ質問したり。。。解決方法は必ずある(それがキントーンの凄いところ!)と信じて進めていきますが、今回は「スケジュール管理アプリ」を例に実際に作ってみながら説明してみます。
試しに作ったアプリ
管理したい項目を決めるのが、アプリの第一歩
本来は業務に必要な項目を厳選して、入力のしやすさ等も考慮してきちんとやるところ(一番時間のかけるところ)ですが、今回はさらっと済ませます。
これで、あとはプロセス管理やアプリの通知条件などを業務に合わせて設定すれば。。。帳票印刷のプラグインとかを差し込んで。。。。本来は出来上がりです。
ただ、出来上がった?と考えると、表管理できる業務であればですね。
今回はスケジュール管理なので、表で管理して可視化しても、空き時間は分からないし。。。残念ながら使えません(当たり前のことで恐縮です)。
カレンダー表示にしたい!
【キントーン カレンダー表示】でググると情報が出てきます(さすがキントーンです!知りたいことはすぐに見つかります)。
カレンダの何日に表示するか?何を表示するか?を設定するだけですね。
キントーンの標準機能でもできました。補足として、プラグインを使えば。。。さらに見やすくて使いやすいものもできるようです。(業務によってはプラグインを使うともっと便利かもしれませんが、 ここでは標準機能とします)
インターネットで公開 したい!
引き続き、「サイボウズライセンスの無い人たちに公開できるの?」ということで【キントーン インターネット公開】で ググると情報が出てきました。
今度は標準機能ではできない模様。。。ただ、 拡張機能 で対応することはできるようです(拡張機能でさらに広がるキントーンについては!は以前の記事をご覧ください)。
キントーンをもっと便利に使うまたまた無料トライアルでKViewer(トヨクモ社)を使ってみる
実現したいことが標準機能でできないのなら、今回もトヨクモ社さんに助けてもらう感じで拡張機能で対応します(お客様提案を受注につなげられるよう頑張ります)。実現したい機能を簡単に組み合わせてトータルサービスを作る!まさにノーコード・ローコード開発です!
トライアルの申し込みをすると、すぐにトライアル環境が用意された旨のメールが来ました。その中にある「kViewerのはじめ方」を見ながら進めていくとインターネット公開できました。
基本的には以前の記事と同じよう流れで設定をしていきました。
- キントーンへの接続設定
- Kviewerで表示するアプリの登録
ここでカレンダービューを作ります、キントーンアプリでAPIトークンを生成して紐づけします - メインコンテンツの設定
どのフィールドをカレンダ表示に使うかを設定します ※図A参照
なお、設定の前にいくつかあるレイアウトを選びますが、後述の検索フォームを使いたい場合はヘッダーやフッターのコンテンツのあるレイアウトを選んでおきます。 - レコード詳細画面の設定
閲覧者がkintoneレコードをクリックしたときに表示される画面です。ここで設定すると公開されるフィールドになるので、外部に見せたくないフィールドは選ばなければいいですね!(コンテンツを選んで画面を作るところは”慣れ”が必要な感じでしたが、プレビューも見ながらなんとか進めていけます) ※図B参照 - 検索フォームの設定
検索フォームを設置すればレコードの検索機能を追加できます。ただし、検索フォームの表示のためにレイアウトでヘッダーやフッターコンテンツを用意しておいてください。 ※図C参照
出来上がったView
公開中のViewとして得られたURLをスマホで表示してみました。まずまずですね。
まとめ
キントーンアプリを作っていくと、さまざまな要望が出てきます。もっと便利に使いたいというありがたい声です。要望を達成するためには標準機能をうまく使って解決もありますが、無ければ 拡張機能で対応ということをご理解いただけたら有難いです。アプリを使い込むほど、もっと便利にしたい!となりますが、その対応力として参考になれば嬉しいです。
また、お客様から「いろいろなシステムを使うことって大変」ということも耳にします。
これまでに情報システムを職員の勤怠管理、販売管理、お客様管理。。。等々を目的に応じて必要なタイミングで導入した結果と思います。「餅は餅屋」に任せてきたけど、たくさんのシステムが乱立してしまい、コストもかかかって、情報をいくつものシステムを見ないといけないという面倒な状況です。当方はキントーンを業務改善のプラットフォームとして、その対応力でシステムの乱立状態を巻き取れると思って提案をしています。
(業務に合わせてデータをどうに可視化するかは業務改善の第一歩です。スケジュールなのでカレンダ表示は当たり前でしたが、可視化の方法でデータの使い勝手は改善することをご理解いただけたと思います。今はダメでも新たなプラグインや連携サービスによってキントーンは使えるはず!と覚えておいてください!!)
おまけです(少し宣伝です)
業務で住所(位置)を直感的に把握したいなら。。。可視化方法は地図です。当社では「地図×業務改善」を実現していますので、地図を使いってみよう!と思ったならば・・・GISコンサルタントまでお気軽にご相談ください。