[連載クラウド] 第4回 リモートワークの最新事情!

こんにちわ! クラウドサービス初学者向けの連載企画第四回目です。今回はリモートワークにクラウドを導入することで得られるメリットについてご紹介します。

リモートワークは快適ですか?

新型コロナウィルスの台頭は百害あって一利なしですが、一方でミーティングのオンライン化やリモートワークが普及したことも事実です。コロナ前に比べて労働環境が改善されたと感じる方も多いかと思かもしれません。でもあなたのリモートワーク環境本当に快適でしょうか?
確かに満員電車から解放されて通勤時間を趣味の時間に割り当てられることは素晴らしいですが、自宅のパソコンの性能が悪かったり、会社のパソコンにしか入っていないアプリケーションがある場合は作業効率が大幅に下がってしまうことも普通にありえます。今回はそんなジレンマをクラウドの力で解決できないかというお話です。

職場のパソコンを遠隔操作する

自宅のパソコンだとまともに作業できないと聞くと、パソコンに詳しい人なら「遠隔操作すればいいじゃん!」と思うことでしょう。仰る通りwindows10に標準搭載されているリモートデスクトップや、TeamViewer、ブラウザ上で動作するChromeリモートデスクトップなどパソコンを遠隔操作するためのアプリケーションは巷にあふれておりその多くが無料で利用できます。とても便利なので私も大変お世話になっています。

一方でVDI(Virtual Desktop Infrastructure)という技術があることをご存じでしょうか。自宅にいながら別のパソコンを遠隔操作できるという点ではリモートデスクトップ等と同じなのですが、遠隔操作する対象が実在しない仮想マシンであるという点で大きく異なります。下図はそれぞれの概念を簡略化したものです。

リモートデスクトップ vs VDI

まず、どちらの技術を採用しても利用する人(従業員)にとっては大した違いはありません。VDIの恩恵を受けられるのは従業員よりもむしろ会社側です。従来であれば従業員に一人一台物理的なパソコンを用意していたのを仮想マシンに置き換えることで費用はもちろん、故障や災害のリスクが軽減されます。セキュリティの面でも個々のパソコンを個別に管理するよりサーバーを1台(複数台で構成されることも)だけ保守をすればいいので管理者の負担も軽くなります。
例えば、今年から会社のYoutubeチャンネルを開設(※1)して、動画の編集を鈴木さんにお願いすることになったので高性能なパソコンを購入しなくてはいけない!といった突発的なニーズにもVDIなら柔軟に対応できます。なぜなら仮想マシンは物理マシンと違ってパソコンの処理性能をボタンひとつでカンタンに増減させることができるからです。

※1: ちなみに弊社でもYoutubeチャンネル「マプ動画」を運営しています。

VDIとクラウドの関係性

VDI自体は目新しい技術ではなく、社内サーバーを持っていらっしゃる会社さんであればクラウドなど使わなくても実現することは可能です。でもクラウド上でVDIを構築すると嬉しいことがたくさんあります。例えばMicrosoftのクラウドサービスAzureではAzure Virtual DesktopというVDIサービスがあり、下記のような特徴があります。

  • OfficeなどMicrosoft製品のライセンスがそのまま使える(一部対象外製品あり)
  • サーバーはAzureによって保守され、運用に掛かる費用や人件費も抑えられる
  • 従量課金制なので利用する仮想マシンの台数や時間に応じて請求金額が調整される
  • 1台の仮想マシンを複数人の従業員で共有するような設定(マルチセッション)ができるため、利用台数を抑えて請求金額を減らすことができる
  • Windows OSのみならずMac OSやiPhone, Androidなど幅広い端末からアクセス・操作が可能
  • 従業員の役職や権限に応じて、閲覧可能なデータに制限を掛けることができる

上記以外にもクラウドへ移行することで得られる恩恵は数知れません。宜しければ過去の記事もご覧ください。

私の学習サイト

Microsoft Learnでは最初に自分が興味があるテーマや分野を選択できます。選択内容に応じて自動で関連する学習項目が表示されるので指示に従うだけで効率的に学習を進めていくことができます。しかも無料ですのでぜひご利用ください。

まとめ

今回はクラウド学習の第四回目として、快適で柔軟なリモートワーク環境をクラウド+VDIで実現する方法についてお伝えしました。社員の働き方改革と生産性向上の狭間でお悩みの経営陣の皆さん、ぜひこの機会にVDI導入をご検討されて見てはいかがでしょうか。それでは、次回の記事もお楽しみに!

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