国や自治体によって、オープンデータの利活用が推進されてきた今、様々な公共データに誰もが自由にアクセスできるようになってきました。国や自治外がオープンデータを公開する目的の1つには、ビジネスの活性化があるようです。当社も、アイディアを形にするためにオープンデータを積極的に活用していきたい所です。
さて、今回はリアルタイムデータを扱うオープンデータに着目してみました。
気象データ
まずは身近な例として1つ、気象庁が公開している気象データを挙げてみます。(参考:気象庁 | 最新の気象データ) 降水量や風速、最高・最低気温などのデータが、観測後1時間以内に公開されるようです。準リアルタイムデータとして扱えますね。
半年も前の話ですが、JSON形式でWebAPI的に利用することも可能なようで、Twitterでも話題になっていました。
公共交通機関の運行情報
最近では、バスや鉄道などの公共交通機関の運行情報をオープンデータとして配信しているサービスも見かけるようになりました。GTFS (General Transit Feed Specification) リアルタイムと呼ばれる世界標準のフォーマットが策定されているようで、多くがこのフォーマットで配信されています。
当社の所在地である愛知県豊橋市でも、地元のバス会社協力のもと、運行情報がオープンデータで公開されています。(参考: 東三河オープンデータ | 豊橋鉄道市内線)
衛星データ
近年、注目を集めている宇宙産業においても、人工衛星による観測データがオープンデータとして公開されています。国内の衛星データプラットフォームだと「Tellus」、「G-Portal」などが挙げられます。
リアルタイムデータ活用の場面
リアルタイムデータによって”状態”を観測することが役に立つ場面は間違いなく存在します。例えば、災害時の状況確認などで使われるでしょう。
また、前節で挙げたオープンデータはいずれも位置情報を持った空間データであり、GISとの親和性も高いといえるでしょう。今後、地図×オープンデータによって新たな価値創造の可能性を探っていきたいと思います。