サポート事例「地図データの準備がめんどう」

入山
入山

㈱マップクエスト営業部所属のGISコンサルタントの入山です。GIS一筋30年、地図に関する様々なご相談にのった経験を活かし、お客様の問題解決のお役に立ちます。

当社GISエンジン「MQD」でリアルにご相談を受けたサポート事例をご紹介します。

この記事はこんな方にオススメです
  • GIS開発を検討している方
  • GISエンジンを使った開発はできるか?不安のある方
  • GIS開発者がサポートで何が大切なのかを知りたい方

1.お客様の発生した問題

地図データを準備する方法がよくわからないし面倒。

2.問題を詳しく説明すると

オンプレミス環境で運用する事象管理システムにて、背景地図に「基盤地図情報」を利用したい。

すぐ利用できる地図データとして変換、提供してもらえないか?

入山
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「基盤地図情報」とは、国土交通省が配布している無償の地図データです。

海岸線、道路縁、建築物の外周線などによって構成され、背景地図としての利用方法が一般的です。

地図データは、さまざまなファイルフォーマットで販売、配布されています。
要望のあった「基盤地図情報」は、JIS X7136(地理マーク付け言語)の規定に基づいて整備されるXML形式のデータで情報整備・提供が行われています。
この地図データをGISエンジン「MQD」で利用するには、MQXフォーマットに変換する必要があります。
XML形式のデータを何らかの手法でMQXフォーマットに変換するには手間がかかりそうなので、当社にご相談がありました。

3.解決した方法

MQDに付属するユーティリティーアプリ「Shape→MQX変換ツール」でお客様自身でもデータ作成は可能でしたが、データ設計や変換作業に手間をかけたくないということで、今回は当社が作業をお受けしデータ納品いたしました。具体的には、以下のような手順で対応いたしました。

3-1.利用条件をしっかりヒアリング

  • どれくらいの縮尺で運用するか?
  • どんな業務で利用するか?
  • 重ね合わせる他のレイヤは?
  • どの地域が必要か?
  • いつまでに必要?

これらを確認することで、地図データがどのような見た目で、どのような構成にすると最大のレスポンスを得られるか設計することができます。

3-2.MQXフォーマットに変換手法の検討
どのような手続きが利用目的にあったデータを変換できるか設計します。今回は以下のような2段階の手続きで変換しました。

  • XML→Shapeフォーマット変換
  • Shape→MQXフォーマット変換

3-3.変換とご提供
国土交通省から必要な地域の地図データをダウンロードし、変換、ご利用したい時期に無事ご提供いたしました。

入山
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Q&Aは、どなたにでも公開しております。ご覧ください。

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