Visual Studio 2022 のリリース日が11月8日(現地時間)に決まりました。Visual Studio 2022 は念願の64bitアプリケーションとなり、その他にも様々な新機能がされます。現在は Visual Studio 2022 RC(リリース候補版)とPreview 5が公開されています。今回はその中から Visual Studio 2022 Preview 5を触ってみた感想を垂れ流していきたいと思います。
見た目
スプラッシュ画面。個人的には Visual Studio 2019 より好き。
メニュー。アイコンが見やすい。Git や GitHub Actions ワークフロー統合によりメニューが追加されています。マルチリポジトリに対応したのは素晴らしい。
※下段は比較用に Visual Studio 2019 のもの。
タスクバーのアイコン。ちょっと太った模様。
※下段は比較用に Visual Studio 2019 のもの。
コンソールアプリケーションのテンプレート。こちらは C#10.0 の新機能のおかげですが非常にシンプル。
IntelliCode
個人的にはこれが一番驚きました。
これが
こうなって
こうじゃ!
いくつか適当に試したところ、単純なnew
以外にもパターンがあるようです。一覧が欲しくなります。DbContext はDIすることが多いので使うことはあまりなさそうですが。
var sb | = new StringBuilder(); |
var sw | = new Stopwatch(); |
var reader | = new StreamReader(); |
var writer | = new StringWriter(); |
var dbcontext | = new DbContext(); |
var task | = Task.Run(() => |
こんな例も(3行目が全て IntelliCode)。class名がTest → 出ない、Data → 出る、SampleModel → 出る、SampleData → 出ない、といまいち法則がわかりません。
これはすごい。控えめに言って神。C#9.0 でレコード型が追加されたとはいえ、使えるところは多そうです。プロパティではなくフィールドでも試してみましたが、フィールドでは IntelliCode が効かないようでした。
パフォーマンス向上
64bitになったため大きなプロジェクトを開いてもサクサク動きます。
[フォルダーを指定して検索] が高速化されました。実測値で3倍早いです。シャア専用 Visual Studio です。 C# では参照を検索することが多いため、個人的にはそこまで使う機能ではありませんが早いにこしたことはない。言語によってはかなり恩恵を受ける可能性があります。その他
ホットリロードが更新され対応範囲が広がったり、Blazor & Razor エディタが更新されたり。ここは情報だけでまだ試せてはいないです。また、.NET MAUI は2022年Q2に延期されたため、残念ながら11月8日のリリースには含まれません。
まとめ
個人的な感想としては、完全に Visual Studio 2019 の上位互換です。まったく違和感なく快適に使用できました。Visual Studio 2019 に依存するライブラリや拡張機能を使用していない限りは Visual Studio 2022 に乗り換えようと思います。社内で作成した Visual Studio 拡張機能も Visual Studio 2022 対応しなくては。