バージョン3桁の大台へ
Google本社現地時間の3月29日にウェブブラウザGoogle Chrome安定版のバージョン100がリリースされました。Google Chromeは2008年にリリースされ、実に13年もの間様々なユーザーに利用されてきました。バージョン100を記念した特設サイトも設置されています。
2月ごろにブログに挙げた、バージョン問題もおおよそのエコシステムで対応が完了しています。
ユーザーエージェント文字列をサポートする最後のバージョン
ユーザーエージェント文字列は、Webサーバーへリクエストを送る際に、自身(クライアント・デバイス)の端末情報を提供する文字列です。この機能の互換性は今回までで101以降は少しずつこの機能が削除されます。以降はUser-Agent Client Hints APIを用いて端末情報を受け取る仕組みに移行してきます。
マルチディスプレイを指定してウィンドウを配置できるようになる
今までのウィンドウ管理のAPIであるwindow.open()では表示先のディスプレイとは別のディスプレイを認識できず、ウィンドウの表示先をメインモニターかサブモニターか選べませんでした。今回からそのようなマルチディスプレイの数や座標を参照できるAPIが提供されます。
バージョン100の調整の為に協力を
先述したバージョン100問題等はおおよそ解決してきていますが、まだまだ不備が残っていると公式は説明しています。使用してみて何か気づいたことがあったら協力してほしいと特設ページの最後に発しています。
13年の歴史
私がインターネットに触れ始めたのは小学校の頃で、パソコン室のPCも家のPCもまだメインブラウザはIEでした。それからすぐにChromeやYouTubeなどが誕生して結構初期のころから触れていました。子供の頃に誕生したアプリケーションがバージョン100まで到達したというのは、中々感慨深いものがあります。バージョン100の特設サイトには今までのChromeのバージョンアップの歴史が掲載されています。最初の頃はこんな感じだったなとか、この機能はこんな時からあったんだとか色々な発見があるので一度見てみると面白いと思います。