社会生活を送るうえで、災害から身を守ることは大切なことです。
特に近い将来には南海トラフ地震や首都圏直下地震など大規模地震が発生する確率が高いといわれ、地震に対する備えは特に重要なことだと思います。
自助・共助・公助
災害の被害を最小限に食い止めるには、【自助(じじょ)】【共助(きょうじょ)】【公助(こうじょ)】を高め、連携することが大切であるといわれます。
公助が大事と思いがち?
大規模災害発生!”いざ”というとき、個人でできることには限界があるから【公助】が重要。当方の自治体勤務経験からしてもそう思われることには納得します。
ただ、役場などからの支援には時間がかかる場合もありえます。そのため、被害をできるだけ少なくするには、【自助】や【共助】がとても重要だと思います。災害時の助けは【自助】= 70%、【共助】= 20%、【公助】= 10%と言われることもあります。
では、備えについては?
では、”いざ”というときでないとき、つまり備えに関しての【自助】【共助】【公助】はいかがでしょうか?
【自助】普段から災害に関する知識を身につけ、一人ひとりが防災意識を高め、災害に備える。
【共助】地域で自主防災組織を結成し、地域の防災力を高め、災害に備える。
【公助】
いざというとき10%である【公助】ですが、自分が思いつくだけでも備えられることは多そうです。
・情報伝達機能(防災行政無線/メール/SNS/ホームページ等)の充実や活用方法の検討
・避難所機能や備蓄品の整備、管理
・出前講座やパンフレット配布による啓発活動
・自主防災活動組織支援
・防災訓練 など
【自助】【共助】【公助】どれも大切ですが、備えでは【公助】リーダ的存在ですね
公助について少し詳しく
【公助】の備えに対する役割をまとめると以下の3つが大切と言われています。
①自然災害の怖さを知ってもらう
②住民が行動できる環境整備
③高齢者や障害者への避難行動支援
〇自然災害の「犠牲者ゼロ」を目指すための総合プラン(内閣府)
https://www.bousai.go.jp/jishin/taishinka/pdf/sougou.pdf
〇避難行動要支援者名簿の作成等に係る取組状況の調査結果(総務省/消防庁)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000742527.pdf
さらに詳しく ③高齢者や障害者への避難行動支援について
高齢者・障がい者の災害時の被害が大きいことが言われていますので、ここでは③について当方の理解を説明します。まず安心できることとして、令和2年時点でも地方自治体には「避難行動要支援者名簿」がほぼすべての自治体で整備されています(99.2%)。
「避難行動要支援者名簿」とは、災害対策基本法に基づき、大地震などの災害が起こったときに、自力で避難することが難しく、支援を必要とする方々(避難行動要支援者)を、あらかじめ登録しておく名簿です。
課題として・・・
ただし、災害時に関わる情報提供には提供先が限定されている課題があるようです。
ちょっと前だからかもしれませんが、当方が消防団員だったときには支援者名簿はなかったですね。小さなまちだったので、名簿がなくても地元の情報は詳細把握していたので問題なしでしたが、大きなまちでは、こういった情報共有がないと、いざというとき困りそうですね。
また、個別避難計画の策定も進んではいないようです。
「個別避難計画」は「避難行動要支援者名簿」の個々の情報を拡大したものをイメージしてください。災害時の避難支援等を実効性のあるものとするために、例えば、歩行の状況や物の見え方、認知の状況、家族構成や緊急時連絡先、自宅位置とハザードマップの関係や避難場所や避難経路などを情報管理します。なお、現在は「避難行動要支援者名簿」に掲載されている方の個別避難計画の作成が努力義務となりました。
まとめ
今回は、災害が発生しやすい状況のなか高齢化社会でもあり、災害に対する備え、特に【公助】が大切ということをまとめました。「避難行動要支援者名簿」から「個別避難計画」への過渡期ではありますが、待ったなし社会問題ですでの、今後、改善や対策にを考えていきたいと思います!共感いただける方は、ぜひコメントください!!
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