森林や林業へのイメージは?
森林は大切!
日頃、森林を目にすることはあっても、なかなか身近に触れてない人も多いと思います。緑は風景的によいし、空気もきれいになる、そんなイメージではないですか?少し固く言うと、水源の維持、地球温暖化の防止、生物多様性の保全などの様々な機能があり、私たちの生活に欠かせないものです。
林業は衰退?
①自然を相手にする仕事、森を育てる仕事、木を伐って材木にする仕事
②外国の安い木材によって日本の国産材の消費は減少し、日本の林業は衰退した
こんなところをイメージされる人が多いと思います。
①は職業的に考えて正しいです。ただ②は正しくない面があります。
なぜかというと、林業には、担い手不足や所有者の”やる気”が低下といった課題があり、森林の経営管理や整備に支障がなければ、成長産業になる兆しがあるからです。
林業は成長産業への兆しはあるが、従事者における課題もある
出典)林野庁「森林経営管理制度と森林環境税・森林環境譲与税について」より抜粋https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/nikkou/attach/pdf/R1_tochigi_yuushi-1.pdf
資料によれば、国産材の供給は増え、あわせて需要も増えています。2002までは減少傾向もあったのですが、現在は上昇傾向です。ただ、従事者の高齢化がすすみ若年者が減っている課題もあります。また、資料には森林所有者の意欲が低下していること、所有者不明の森林や境界未確定の森林が多いことにも課題があると指摘されています。
産業化への次ステップ
こんな状況ではありますが、林業の産業化への兆しはあります。現在は「伐って」「使って」「植える」、つまり森林資源を循環利用していく時代とされています。
現在は、これら課題を踏まえて【森林管理制度】が運用されています。森林の機能を十分に発揮させるために、市町村による適切な森林整備を行うえるようになりました。あわせて、森林環境譲与税が創設され、市町村財源を確保できるようになっています。
ちなみに、森林環境税は、令和6年度からは森林環境税(1人年額1,000円)が徴収されますよ。
誰にとっても大切な森林ですので、みんなで整備に協力しましょう!
そして、制度も財源も整いつつあるなか、森林整備のために市町村は頑張ってます。
市町村では何をするの?
市町村では主に3つの目的の事業を行います。
1)間伐等の森林整備
2)人材育成・担い手確保
3)木材利用促進、普及啓発
具体的には、森林GIS事業、境界明確化事業等の森林整備事業が行われてます。
ただ、森林GISやら各種調査やら課題は山積です。
当社では林業林政ソリューションとして林政・林業を支援しています。
まとめ
当方の10年ほど前の地方自治体勤務経験では、林業を支援する林政は「林業は衰退した」イメージのもとであったと思います。財源も少なく、成長も見込めない産業を支援できないであったと思います。
でも、現在は、森林の重要性、かつて植えられた人工林の成長等で状況は変わりました。そして財源も準備されました。そして地方自治体の林政も動き始めています。
現在は、まだ準備段階の地方自治体も多いようですが、微力ながらも森林整備や林業の産業化の支援をしたいです。
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