Internet Explorerがついにサポート終了
Microsoft社のWebブラウザInternet Explorer(以下IE)が今月6月16日(日本時間)にサポートが終了しました。インターネット黎明期頃には主流のWebブラウザだったので使ったことがある人もいるのではないでしょうか。IEはWindowsに標準搭載されているブラウザで、Chromeの登場まではトップのシェアを誇っていました。
脆弱性の増加と世代交代
IEのサポートが終了した原因は、脆弱性の高さ・Chromeの台頭・Edgeへの世代交代などが挙げられます。特に脆弱性においてはセキュリティー面での問題が多く、現代においてあまり推奨できない代物でした。そのことはMicrosoft社を理解しており、新たなMicrosoft社製ブラウザのMicrosoft Edgeへの移行を推奨するほどです。何よりセキュリティ面や動作速度などではるかに強力なChromeが誕生したことが打撃になったでしょう。
取り残されたレガシーシステム
IEのサポートが終了したことを受け、IEを使用した古いシステムを利用していた自治体等が現在対応に追われています。自治体などのシステムはIEを使ったシステムがまだ残っている箇所もあるようです。なぜ脆弱性に問題があるIEを使い続けていたのかは、色々な理由があったようです。
消えゆく黎明期の技術
インターネット黎明期の技術でもう1つ、Flash Playerが2020年の年末にサポート終了した事も記憶に新しいのではないでしょうか。その影響で有名なネット文化であったフラッシュ動画も、元の公開サイトでは閲覧できなくなってしまいました。フラッシュ動画は私がネットに触れるようになったきっかけであり、かつその時はまだIEを使っていたような気がします。子供の頃に触れてきたネット環境が今ではがらりと変わり、当時の状況は私たちの思い出の中か、有志が動画サイトに残してくれたものくらいしかなくなってしまいました。どこか悲しい気持ちもありつつ、インターネットの時代の流れを感じる出来事でした。