GISを短期開発するには、サンプルプログラムは超大事
本気でGISを作るならばGISのコンセプトから学んでおくべきです。しかし、GIS開発では、必要な機能だけ理解できていれば、なんとか開発を進められます。ユーザーデータを地図で眺めながらスモールスタート、実際に動作させなから開発できるといいですね。
今回は、GISを短期間で開発するコツをお伝えします。
written by 澤田
GISを開発する際には、GIS機能を使用するためにGISライブラリーを使用します。このGISライブラリーを一般的にGISエンジンと呼びます。
本気のGISを作るならGISエンジン※のコンセプトから学んでおくべきです。しかし「開発時間は減らしたいよ」は正直なところ。それならGISとして使いたい機能のことから理解しましょう!そうすれば、まずは開発は進められます。ユーザーデータを地図で眺めながらスモールスタートではじめられるといいですね。また、実際に動作させながら開発をすすめられると”なお良し”です。
そう思ったときに役立つのがサンプルプログラム。サンプルプログラムをコピー&ペーストして動きを確認したり、コードを眺めながら一部修正で変化を確認しながら開発ができればいいと思いませんか?(さらに、気軽に問い合わせができるサポート体制があれば万全です)
今回は弊社のGISエンジンに関する記事です。
- GISエンジンの選定中だが、その学習には時間をかけたくないと思っている方
- かつてMapQuestDotNETを使ってGIS開発をしたことはあるが、時間経過によって使い方の記憶は薄れてきた方
1.サンプルプログラムにはGIS開発に必要な情報が満載
弊社のGISエンジン(MapQuestDotNET、以下MQDと言います)は、SDK(Software Development Ki)としてGIS開発に必要なツール一式が含まれています。開発者が独自のアプリに統合できるGISライブラリー、ドキュメント、コード サンプル、プロセス、ガイドなど、さまざまなものが含まれています。
このなかで、MQDの基本的な使い方を最も簡単に学ぶには、サンプルプログラムから情報を得ることがおススメです。サンプルプログラムは、機能別の小さなサンプルアプリケーションとなってますので、プログラムコードを見るだけでなく実際に動作させることもできます。プログラム自体やパラメータを変更するといったカスタマイズを実際に試すことも可能です。
サンプルプログラムは100以上あります。使えそうなサンプルプログラムを掻いつまんでMQDを簡単に学習してしまえば、GISの短期間開発が可能となります。なお、動作に必要なサンプルデータもSDKには含まれてますのでご安心ください。
2.GIS開発者に必見なサンプルプログラムTop10
サンプルを見たい!試してみたい!と思ったら・・・
MQDでは、無償の評価版でサンプルプログラムを動作させて確認することができます。
サンプルプログラムに疑問がある、もっとMQDのことを聞きたい、と思ったらGISコンサルタントにお気軽にご相談ください。なお、MQDのご購入後であれば、当社技術者によるテクニカルサポートを受けることもできます。場合によっては研修会を開催します。困ったときにはご相談ください。
宣伝でごめんなさい!
2-1.地図ファイル開くのはこんないカンタン /No.001 OpenMap サンプル
なんといっても地図が見られなければ始まらないとGIS開発はできません。まずは地図に関する定義ファイルやデータベースを指定すれば地図の表示が可能です。
2-2.地図の中心を変えるための方法 /No.007 SetCenter サンプル
特定の緯度・経度による座標を指定して地図の中心を変更する方法が分かります。「顧客の位置を中心に地図を見たい」ができれば、地図付きお客様台帳がカンタンに完成します。
2-3.地図を印刷することすらカンタン /No.010 PrintMap サンプル
業務で使うGISでは印刷は欠かせません。GISに表示されている地図を印刷することができます。印刷にこだわりのある場合は、分割印刷(No.065)や指定エリアの印刷(No.053)をするサンプルもありますよ。
2-4.地図表示のコンポーネントの動作をコントロールしたい /No.016 RenderEvent サンプル
地図が重い(描画に時間がかかってしまう)と、ときには描画を突然にキャンセルしたくなるときもあります。地図描画が終わらないと次の操作ができないでは、”PCが固まった?”では使い勝手が良くないです。
2-5.地図上でデータを検索する最も単純な方法 /No.021 Search_ALL サンプル
地図情報を検索する基本的な方法を紹介します。GISの地図表示の仕組みとしての階層を指定した検索を学ぶことができます。
2-6.地図データの編集(形を変える)ってどうやるの? /No.024 EditMode_Polygon_Line サンプル
GISで扱う地図データの形状は、基本的には点:ポイント、線:ライン、面:ポリゴンです。これらの形状の編集を体験できます。また修正を支援するための形状の頂点にマウスポインタが吸付く(スナップ)の動きも見ていただけます。
2-7.地図情報にラベルを表示したい /No.028 LabelTheme_Polygon サンプル
GISでは、地図データに文字ラベルを付加して表示するニーズが普通にあります。このサンプルではラベル表示方法を学ぶことができます。ラベルでは文字が重ならないように、ディスプレイ内に収めたりとユーザの使いやすいラベル表示のニーズは様々ですが、GISでできるラベル表示の工夫を体験することができます。
2-8.地図を画像で保存してMSWordで使えるの? /No.031 ExportMode サンプル
GISで表示している地図を画像としたいときの方法を説明します。指定範囲を画像ファイルとして保存すれば、WordやExcelでも使うことができますので報告書等にも便利です。
2-9.営業エリア内の顧客データを探し出したい /No.060 Search_Polygon サンプル
営業が使うGISに欠かせない機能として「営業範囲内の顧客を抽出したい」は必ずあります。それを実現するためのサンプルです。地図①に検索領域を多角形で書けば、その中にある検索対象がカンタンに探し出す②ことができます。
2ー10.選択した位置情報の属性を変更したい /No.091 UpdateAttributes サンプル
見るだけがGISではありません。訪問日等の顧客に対する情報を地図データとして記録しておく使い方もあります。地図を使った情報の更新方法を説明するサンプルです。一般的にGISでは地図にある形状に様々な属性情報を紐づけています。選択した形状の属性を変更するまでの流れを理解することができます。
今回は、弊社のGISエンジン一式を提供するSDKに含まれるサンプルプログラムを抜粋してご紹介いたしました。
今回は弊社のGISエンジンに関する記事となりました
もっとサンプルを見たい!試してみたい!と思ったら・・・
実際にプログラミングコードやGIS機能を動かし絵見たい方はMQDの評価版にお申し込みください。なお。サンプルプログラムに疑問がある、詳しくMQDのことを聞きたいと思ったらGISコンサルにお気軽にご連絡ください。