シカ害対策の基本、頭数調査の実態について

以前の記事でも紹介しましたが、当社は愛知県の鳥獣被害対策事業にアプリ開発という形で協力させて頂いております。

そのような関わりの中で、実際に使用されている罠や防護柵を見せて頂いたり、現場の通信環境について教えて頂いたりなど、現場の実態を知る機会が何度もありました。今回は、シカ害対策の中でも基本となる、頭数調査の実態について紹介したいと思います。

現場は地道な活動によって支えられている

シカ情報マップに寄せられるシカの目撃情報を分析すると、愛知県内においては、自治体の職員の方々への呼びかけや、継続的な広報活動の甲斐もあってか、コンスタントに報告が集まる状況を作り出せています。しかし、この状況を維持するのは、シカとの偶然の遭遇のみに頼っていては難しいと私は考えています。現場の実態を伺ってみると、継続的な頭数調査など、地道な活動によってこれだけの情報が集まっている事が窺い知れました。実際に現場で行われている活動を紹介します。

ライトセンサスによる頭数調査

夜間に林道などを車で低速走行しながら、道路の両脇の森林にライトを照査することでシカを発見する手法です。自治体職員の方々からシカ情報マップに挙げられる報告には、ライトセンサスの調査結果も含まれています。ライトセンサスに同行した当社メンバー曰く、シカの目はライトの光をよく反射するらしく、遠くにいても見つけることができるのだそうです。

GPS首輪等による行動圏の調査

過去には、シカにGPS首輪を取り付けることで行動圏を分析する試みも行っておりました。具体的な生息域が分かるので、植生データや土地利用データと組み合わせてシカが好むエリアなどを推定することができます。

雑感

頭数調査は地道ですが大切な作業です。この作業を少しでも支援できるように、シカ情報マップも現場の要望を取り入れて改善していきます。

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