当社が携わっている鳥獣被害対策プロジェクトについてご紹介します。
鳥獣被害の実態
野生鳥獣による農林業への被害が、近年深刻化しています。
以下のグラフは鳥獣による農作物被害額を表しており、ここ数年は150億円前後で推移しています。その8割は獣類、中でもシカ、イノシシ、サルによる被害がTOP3となっています。
出典:農林水産省Webサイト
鳥獣被害はそれ自体も問題ですが、農業従事者の営農意欲を引き起こすため、耕作放棄地の増加を招く要因ともなっており、これがさらなる鳥獣被害を招く悪循環を生じさせます。
鳥獣被害の対策
鳥獣被害の対策としては、対象となる鳥獣の個体数調整や、防護柵や罠などの被害防除対策等が挙げられます。
出典:農林水産省Webサイト
対象鳥獣を適切な個体数に調整することで、鳥獣と人との共生を目指す必要があります。
目撃情報を広く集めることで、鳥獣の生息分布を分析する
当社はニホンジカをターゲットに絞り、シカの生息分布情報を収集するために、シカの目撃情報、被害情報を報告・確認するシステム「シカ情報マップ」、および収集したデータを空間分析し、生息分布を地図によって可視化するシステム「やるシカない!」を開発しました。
「シカ情報マップ」で収集したデータをもとに、シカの生息分布を分析し、シカがいる可能性の高い地域を色の濃淡でメッシュ表現しています。この情報は、狩猟や捕獲の計画、防護柵や罠の設置計画などに活用されています。
[…] 以前の記事にて紹介させて頂きました「シカ情報マップ」には、日々ニホンジカの目撃情報の報告が寄せられています。報告の中には”ロードキル”、いわゆる走行中の車両とシカとの衝突事故の報告も含まれております。 […]