住所を地理座標へ 各地図サービス比較

住所や地名から緯度経度といった地理座標を付与することを「ジオコーディング」と呼びます。

住所表記は難解

自分が住所を記入する場合、ほぼ無意識ですよね。
意外と?日本の「住所」の表記は難解です。
住所は、都道府県、市区町村、大字、小字、街区、地番、号で構成されますが、組み合わせは様々で 都道府県+市区町村+地番+号のような住所もあります。
さらには、公称、通称があったり、地番、住居表示があったり。
このあたりはIncrementPさんのサイトで詳しく説明されています。

ジオコーディングしたいシーン

一番わかりやすい例として、
「顧客データ(住所付き)を持っていて、地図上で可視化することで、エリアマーケティングしてみたい。」
です。ただ、住所がわかっても地理座標は簡単にわからないのです。

ジオコーディングする方法

方法①ジオコーディング作業をメーカーに頼む。
方法②ジオコーディングWebサービス(WebAPI)を使う。
方法③GISソフトのジオコーディング機能を使う。
方法④地図サービスで調べる。
それぞれメリット、デメリットがありますがそれはまた次回。

性能、精度

住所表記にはユレがあります。
字を書いたり書かなかったり、数値が大文字小文字、漢字英数、マンション名が含まれてたり。
どれくらい住所表記をクリーニングしなければジオコーディングできるかトライ&エラーになります。
精度とは、どこまで正しい位置を割り出せるかです。
当社の住所「愛知県豊橋市大岩町下渡27-1」と私の自宅「 愛知県豊橋市**町 ***6ー13*4」を方法④地図サービスで確認してみました。

以下は当社住所の検索結果画像です。 〇は正しい位置、×はその付近の位置が検索されたことを示します。

goo地図 当社〇 自宅〇
Yahoo地図  当社〇 自宅〇
Navitime  当社〇 自宅〇
Bingmap   当社〇 自宅〇
OpenStreetmap   当社× 自宅×  すべての住所を入れると検索できず、大字までは検索できました。
GoogleMap   当社〇 自宅×
Mapion   当社〇 自宅×
地理院地図  当社〇 自宅×
AppleMap 当社〇 自宅×

まとめ

会社の住所はどのサービスも位置を特定できました。しかし、個人宅となると難しいですね。
各サイトの「検索」という手段で精度確認しましたが、業務システムで利用したい場合、条件があったり、課金が必要だったりします。
選択肢や精度についてはサービスの説明で言及されていないため、なかなか選ぶのが難しいですね。そんなときはGISコンサルタントにお任せください。

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