
GIS開発で躓くところは皆さん同じです!
GIS開発するとき、わからないことはテクニカルサポートに頼むのは得策ですが、聞いてばかりでは解決時間がかかりすぎます。やはり、自己解決の手段は重要で、ヘルプとFAQの充実がキモになってきます。
今回は、当社のGISエンジンを題材にFAQが提供する情報は?をお伝えします。
written by 澤田

GISアプリケーションを開発する際にはGIS機能をアプリケーションで使用するためにGISライブラリーを使用します。このGISライブラリーを一般的にGISエンジンと呼びます。
GISエンジン※には概ね機能面の違いはないですが、使うためのお作法や決まり事は相違します。わからない時はテクニカルサポートに頼むのは得策ですが、聞いてばかりでは解決時間がかかりすぎて、それも問題になってきます。
そのためGISエンジンメーカーからは、開発者目線の【ヘルプ】と【FAQ】等で情報が提供されています。開発者はこれらを使ってGISエンジンを理解を自己解決をしてGIS開発を行っていきます。
これからGIS開発に関わるうえで実際の情報はどのように提供されているのかを知っておきたくないですか?

今回は弊社のGISエンジンに関する記事となります。このため宣伝となる部分があります。
- GISエンジンメーカからの情報提供はどのようなモノか知りたい方
- GISエンジンの使いどころで困ることを予め知っておきたい方
- GIS開発者への手厚いサポート!といったフレーズの実態を知りたい方
今回は、当社のGISエンジン MapQuestDotNET(以下、MQDといいます)のFAQを紹介します。FAQからGISエンジンの”困りどころ”を垣間見れると思いますよ。
1.環境編

windows 11に対応していますか
どの座標系を使えばよいかわからない
緯度経度座標の測地系(日本測地系と世界測地系)を変換したい
MQDを使用して開発したアプリケーションをライセンス登録する手順を知りたい
Wikipediaによれば、【ライセンスは、それが存在しなければ違法となる行為をすることを許可すること】です。なかなか難しいですが、逆に言えば「規約によって書かれた許可のなかで使用してください」ということです。
GIS開発に必要なライセンスは地図データとGISに関するものとの2種類です。
地図データについては「データ提供元の規約ですので、規約通りに使ってください!」にとどめますが、例えば住宅地図では、使用できる地図の範囲(地方自治体名)、システム、利用端末数等が定められています。また、国土交通省等からオープンデータの地図データも普及してますが、商用利用が制限されることもあるので注意ください。
一方、GISでは、GISエンジンを使ってアプリケーション開発をするライセンスとそのGISエンジンの機能を端末で使用するライセンスである場合が多いと思います(当社では、GIS開発にMQDを使用することを許諾する開発ライセンス、その開発したGISを通して、運用環境でMQDを使用する運用ライセンスとしています)。
GIS開発におけるライセンスに関して、導入・運用コストともに予算が把握しにくいという声を聴きます。これらは「許諾を受けるライセンスの中身がHP等からでは正直分からないから・・・」が原因になっていることも多いと思います。汎用的に使えるGISだから、使用するエンジンの機能や運用環境としてスタンドアローン、クライアントサーバ、クラウド(Web)等さまざまな選択肢が多々あります。でも開発範囲によりライセンスの種類が異なったり追加のライセンスが必要となったりする等では、開発者からすると「自分たちの実現したいことに必要なライセンスは何か?将来的な拡張を考えるとどうしておくべきか?」が分からないです。

前職でGIS開発していたとき、実際、あるGIS機能を使おうとしたら別費用!運用環境が変われば別費用!という感じで困りました。
導入時点で、今後の拡大計画が無く(追加費用まで考えることなんて無理)でした。。。
そんな時はどうしてた?
・高くても承認もらえるスペックまでのライセンスを用意する
・営業担当に相談して、いろいろなパターンを見積って教えてもらう
・そもそもライセンス体系が単純な製品を選ぶ
2.地図操作編

手持ちの属性データを地図にリンクさせたい
フィーチャー の属性情報として、データベースに画像データを保存したい
地図の縮尺に応じて、テキストを拡大縮小させたい
ラベル同士が重ならないようにしたい
小縮尺で表示した時のレスポンスを改善したい
地図の縮尺に応じて、シンボルを拡大縮小させたい
RangeThemeで一定範囲の値を色別に表示することはできるが定数(固定値)のときどのように使用するのか知りたい
ユーザデータを地図に表示するとは、まずは正しい位置にデータを表示すること、そしてデータをわかりやすく表示することです。ユーザデータにもお客様データ、設備データ、営業エリアデータ等々さまざまなものがありますから、それらをデータの種類ごとに整理してGISエンジンでは表示します。そのためにGISエンジンでは、種類ごとにまとめた階層(レイヤ)を使い、レイヤを重ね合わせて一枚の地図を表現していきます。そして、種類ごとにまとめたあるおかげもあって、そのレイヤに同じ表現手法を使えます。このことはレイヤの設定が簡単になる、描画速度が向上する等のメリットをもたらします。なお、レイヤの設定では、データの種類によって色分けしたり、データの持つ情報をラベルとして表示したり等の多様な表現が実現できます。
業務で利用するGISでは「地図の表示、特にユーザデータの表現」が柔軟であることが求められます。そして、描画速度が速くなければなりません。地図を表示するのに5秒では業務の邪魔ですから。実際様々なGISエンジンで工夫が見られるところであるといって過言はないでしょう。
GISアプリケーションにあうGISエンジンはなにか?を選定するポイントでもあります。
3.印刷・検索編

地図を複数ページで印刷したい
回転した地図を印刷したい
図形データのサーチを高速化したい
印刷
業務で使うGISアプリケーションでは印刷に対して求められることは多いものです。お客様を地図の中心は配した地図、印刷する際には見やすい地図(拡大した地図)など、業務によって求められる地図は違いますので、印刷でもGISエンジンごとに工夫が見られるところです。
検索
検索が高速にできないと業務で使うGISの利用者の満足度は下がります。地図データは、その収録するデータの範囲が広がると、とにかくデータ量が増えます。大量データのなかから検索できることはGISエンジンとして改善できることも重要なポイントです。
今回は弊社GISエンジンMQDのFAQを使った紹介になってしまい恐縮でした。FAQからGISエンジンの”困りどころ”を垣間見れた!と信じています!!

当社もGIS開発者への支援の一つとして、実際によくある問合せから厳選したFAQの発信をしてます。大きくGISエンジンのことを学ぶために役立ったと思っていただければ嬉しいです。
今回は弊社のGISエンジンの宣伝の記事が多くなってしまってごめんなさい!

ご参考までに弊社GISエンジンのFAQをごらんください!